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ネットの活用で、地方が変わる

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   ネットの活用で、地方が変わる!

   ~地方はネットをこう使おう~

          第91号 2018/6/28
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こんにちは、ビーチューの雨宮です。

標高1000m高原の町でも夏を思わせる暑い日も出て
きました。もちろんクーラーは必要ないのですよ♪

今回もみなさんからお寄せいただいたご質問から
ピックアップしてお届けいたします。

取り上げてほしい質問がある方は、
お気軽にお寄せくださいね♪ (^_^)/
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■今回の質問━━━━━━━━━━━━━■■■

┏…┳━━━━━━━━━━━━━━━━━…┓
┃Q┃公共サイトに「音声読み上げ機能」は
┃ ┃必要?
┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛

公共サイトに「音声読み上げ機能」が付いている
のをしばしば見かけます。

障がいをもっている私の知り合いに聞いたところ
ご自身のスクリーンリーダーを用いてサイトを見
ているので、サイトの読み上げ機能は使わないと
話していました。

音声読み上げボタン、本当に必要なのでしょうか。
それよりも、ページを文字情報を中心に分かりや
すい表現にしたり、画像やPDFなどに頼り過ぎない
ように気を配ることのほうが大事なのではないか
と思うのですが…。

┏…┳━━━━━━━━━━━━━━━━━…┓
┃A┃「音声読み上げ機能」はなくても大丈夫
┗…┻━━━━━━━━━━━━━━━━━…┛

当社のサイト、実は自治体関係の方々や、自治体
サイトの構築に関わる業者の方々によくご覧いた
だいています。

今回も公共サイト関係のご質問をいただきました。

市区町村のホームページを見ると、右上に
「音声読み上げ機能」のボタンが付いていたりし
ますね。本当にこれは必要なんだろうか…?とい
うご質問です。ちょっと専門的な話になりますが
順序立てて見ていきましょう。

■ 総務省による
  「みんなの公共サイト運用ガイドライン」

公共サイトに携わる方でしたら「アクセシビリティ」
という言葉何度も聞いたことがあるかと思います。
高齢者や障がい者を含めて、誰もがホームページ
などで提供される情報や機能を支障なく利用でき
るようにしよう、ということですね。d(^_^)

これまでも公共サイトへの「アクセシビリティ」
は求められてきましたが「障害者差別解消法」が
平成28年に施行されたことで、公的機関は情報ア
クセシビリティを計画的に推進していくことが積
極的に求められるようになりました。

具体的にどう進めていったらいいのか、について
は、総務省から「みんなの公共サイト運用ガイド
ライン」が発行され、これをもとににして公共サ
イトのアクセシビリティ対応が進められていくこ
とになっています。

というところが、公共サイトに求められている
アクセシビリティの概要です。

※「みんなの公共サイト運用ガイドライン」
  については下記をご覧ください。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/b_free/guideline.html

地方公共団体公式ホームページのアクセシビリ
ティ対応状況ものあります。

■ 求められる規格は「JIS X 8341-3:2016」

それでは公共サイトに求められるアクセシビリ
ティの具体的な「規格」はどのようになってい
るのでしょうか? 

これは日本工業規格(JIS)に具体的に定められて
います。

 JIS X 8341-3:2016
 「高齢者・障害者等配慮設計指針
  ―情報通信における機器,ソフトウェア
   及びサービス」

具体的な内容をご覧になりたい方は
↓からどうぞ
http://www.jisc.go.jp/pdfb7/PDFView/ShowPDF/nQEAAKC7oejk4A2V_vrI

■「音声読み上げ機能」に関する規定

さてさて、書き出したら色々なことをご紹介した
くなってしまうのですが(笑)そこを我慢して、
ご質問いただきました音声読み上げ機能につい
て見ていきましょう。

アクセシビリティに関するこのJIS規格の中には
実は、「音声読み上げ機能」をサイトに設置しな
いといけないという記載はまったくありません。

そうではなくて、障がいのある方が利用するスク
リーンリーダーのようなテキスト情報読み上げ機
能でも、しっかりと情報が理解できるような作り
方をしてくださいという規定になっています。

一例あげますと…

例えば、私たち、文字間を広げて表示したい時に
「春 雨 が 名 物」なんて「スペース」を入
れて調整したりすることがあります。

これを音声読み上げソフトでは
「はる、スペース、あめ、スペース、が、スペー
ス、めい、スペース、もの」と読み上げられるこ
とになって、まったく意味が通じなくなってしま
います。

ですからちゃんと CSS を利用して文字間を調整し
てあげないといけない…ということす。

■(ご参考)「文字サイズ変更ボタン」は必要?

似たよう機能で「文字サイズ変更ボタン」という
ものがありますが、こちらも公共サイトに必ずし
も設置する必要はありません。
むしろ、ブラウザー側にその機能が求められおり、
サイト側には文字サイズを200%まで大きくしても
内容が伝わるような作り込みが求められていま
す。

詳しくは↓が参考になるかと思います。
https://weba11y.jp/basics/faq/resize-text/

■ つまり、こういうこと

今回の質問者の方がおっしゃられる通り、サイト側
に音声読み上げ機能はなくてもOKです。
それよりもむしろ、求められているのは読み上げ
ソフトでもしっかりと理解できるサイトの作り方
ということです。d(^_^)

もちろん、音声読み上げ機能があってはいけない
わけではないですから、そこは自治体側のポリシー
次第ということですね。

■今週のピックアップ━━━━━━━━━■■■

■「https」への切り替えを本格的に

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「Chrome 68」から全HTTPサイトに警告表示へ--7月リリース
https://japan.cnet.com/article/35114501/

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Google から提供されているブラウザー「Chrome」
の次期バージョンから、HTTPS暗号化を導入してい
ないすべてのウェブサイトに
「Not secure(保護されていません)」と表示され
るというニュースが今年の冬に流れていますが、
いよいよこの7月にそのバージョンがリリースされる
ことになっています。

利用されているブラウザーは Chrome だけではない
ということはありますが、利用者が多いブラウザー
ですからできれば対応しておきたいところです。

どういうこと…?という方は、私のブログ記事を
読んでみてください♪d(^_^)

「http → https切り替え(常時SSL化) その背景とポイント」
https://be-chu.com/blog/439-http-to-https-sslpoint.html?=m

   それではまた次回をお楽しみに! (^_^)/
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【発行元】
株式会社ビーチュー
http://be-chu.com/
http://www.facebook.com/bechucom

〒399-0214
長野県諏訪郡富士見町落合11215-8
TEL : 0266-75-2076 (受付 : 平日 10:00-17:00)

【発行責任者】雨宮伊織 Amemiya Iori

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