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Be-Chu' s Perspective

 

経験による神業から、ノウハウによる実務へ。

地方 & 中小企業に役立つ Webマーケティング今回は少し話題を変えて、Web制作の最先端で起きていることを少し紹介します。このブログの読者の皆さんからすると、ちょっと専門的な話が含まれてしまいますが、これはこれでとても重要なことですので、ぜひ読んでみてください。最後には、東京の大企業と同じこと、もしくはそれ以上のことが地方や中小企業でも可能だということをご理解いただけるかと思います。

今、Webの世界、もう少し厳密に言うと、ネット上のコミュニケーション形態に、これまでにない大きな変化が起きてきます。これは単に、トレンドや流行という言葉では済まされない、パラダイムシフトとも言える大きな変化です。(このお話は、また取り上げる予定です。)

それとは別に、Webサイトの制作現場や作り方においても大きな変革の真っ只中にいます。

簡単に言うと次のようなことです。

地方 & 中小企業に役立つ Webマーケティング例えば、Webサイトのトップページに、メインビジュアルを掲載することを考えてみます。会社の短い案内文や、最新の商品案内が掲載されているのを良く見かけるかと思います。

多くの場合、このメインビジュアルは、制作会社のデザイナーさんが「こういうのでどうでしょう?」とデザインしてくれているのだと思います。そして、そのメインビジュアルに利用する写真は、男性の写真がいいのか、女性の写真がいいのか、はたまた商品の写真がいいのか、などは、これまでのデザイナーさんの経験と勘にもとづいていました。「きっとこの写真を利用した方がアピール力が高いだろう…」と。つまり、より効果のある写真の選定は、「デザイナーの経験にもとづく神業」だということです。

Webサイトの場合、この写真に効果があるのかないのかは、アクセスログを解析することによってわかります。つまり、何人の人が、このメインビジュアルから新商品に興味を持って実際にクリックしてくれたのか、ということです。

# Webサイトにおけるアクセス解析についても、このブログでお話する予定です。

 

通常、これらは、AパターンとBパターンとどっちが良かったのか、ということを判断する作業ということで、「A/B テスト」と言われています。そしてこのツールは、Google などから無料で提供されているものもあります。このテストをすることで、デザイナーさんが「この画像がおすすめです!」と絶賛していたものなのに、フタを開けてみたら全然違っていた…なんていうことだってあります。つまり、「何が効果的か」「効果的なビジュアルは何か」は、これまで「デザイナーの経験にもとづく神業」でしたが、今やツールを利用した「ノウハウによる実務」になってきているということです。

誤解はしないでください。必ずしもこの A/Bテストの世界に足を踏み込まないといけない、というわけではありません。それ以前に、進行中の事業とWebサイトとの関連性を改めて考えるなど、もっともっと大切なことはたくさんあります。一方で、オンラインショップを営まれている方などは、この手法はコンバージョン率(成約率)アップを目指すサイト改善に有効だろうと思います。

そしてもうひとつ、デザイナーさんが不要になる、ということでもありません。サイト全体のデザインやパーツ作りなど、ビジュアルを作り上げる人が必要なことには変わりません。

ただし、このようにテクノロジーに立脚したところで、最適なデザイン、もしくは効果的なデザインを生み出す手法持っているデザイナーさんである必要はあります。

 

ここまで来ると、鋭い方はもうおわかりですね。
そうです、もはや「キレイなホームページを作ります」では意味がないんです。キレイに作ったところで、その結果はアクセス解析をすることで見えるわけですし、さらに言えば、商品やサービスが売れたり、問い合わせが増えたり、新しいコミュニケーションが生まれたりしなければ意味がないのですから。

こういうツールやノウハウは、大企業だけが導入できる高価なのもではありません。
ツール自体は無料でも提供されていますし、安価な費用による便利なサービスがいくつも提供されています。一番重要なのは、「そういうことを知っているか」というノウハウです。通常のビジネスにおいて、地域差や規模の差は様々なところで障壁となりますが、ここには東京/地方の地域差も、大企業/中小企業の規模の差もありません。これは、地方や中小企業にとってものすごいメリットだということを覚えていただきたいと思います。

 

A/Bテストをさらに押し進めると、こういうサービスになります。

先にお話しした A/Bテスト。これをもっともっと押し進めると、www.iogous.com のようなサービスになります。つまり、いくつかの写真とキャッチコピー、背景色などを登録すると、その組み合わせから自動的にメインビジュアルを何百、何千と生成し、利用者のアクセス状況から効果の高いものを自動的に選び出していく、という、「クリエイティブ・オプティマイゼーション」という考え方です。
この状況では、デザイナーさんは、もはや、単にパーツを作る人でしかありません…。

 

我々が、日々目にするWebサイトやホームページ。
その効果を上げるために、このような検証と改善が日々行われています。
そして、このことが一番重要ですが、これらのことは地域差も規模の差も関係なく可能で、その中に、地方や中小企業のチャンスも眠っているということです。

 

あとは、そのような情報やノウハウを持っている方をパートナーにできるかどうか、です。

 

次回をお楽しみに♪

 

■補足
・この流れは、Web制作に携わる方々にも大きな影響が起きています。
「旧世代の人たちが淘汰される時代が始まったよ」

・今回は A/Bテスト を簡単に紹介しましたが、www.omniture.com を筆頭に、最先端ではもっと高度なことが行われています。こちらも機会があればまた紹介したいと思います。

 

 

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