近くにインターネットの専門家を置くことの大切さ。

昨日注文したものが、今日届く。

昨日、たまたま2件、オンラインで注文しました。
そこで起きていることは、地方のネット活用を考えるうえで参考になるのではないかと思うので、ブログに掲載することにしました。

一つは、新しい法人を作るための法人印。代表印と銀行印と角印の3点セットです。もう一つは、東京のパートナー企業の方が利用する名刺です。

普通、法人設立のために法人印を作るとなると、街のハンコ屋さんに出向いて、法人印セットのカタログをペラペラとめくって数万～10万円ぐらいで購入することになるかと思います。出来上がるまで1週間～2週間待って、出来上がりの連絡とともに改めてお店に出向いて受け取ることになります。自分も以前はそういうものだと思っていました。

しかし、今や（当然ですが）ネットで購入できる時代。法人印のセットを販売しているサイトは山のようにあります。

私は、その中から5,000円前後で3点セットが購入できるショップを利用して購入させていただきました。そしてなんと！昨日注文して、今日、その法人印のセットは届くのです。
もちろん、印鑑の陰影によって法人の将来が左右されるなど縁起や細かいことが気になる人、また、印鑑を購入するというその行為（お店に出向いて、店主と色々と相談して…）自体を楽しむ方にとっては、街のハンコ屋さんで購入する方がいいに決まっています。私は、とにかく印鑑が欲しいだけですので、早くて安ければそれでOKです。

もう一つは、名刺の発注。

東京のパートナー企業の方が利用する名刺なのですが、こちら（長野県）でデザインや入稿データを作って、オンラインの印刷会社さんに発注しました。当然ですが、出来上がった名刺の受け取りは東京のパートナー企業さん。そしてなんと！こちらも昨日注文して、今日、その東京の企業に到着します。

普通に考えたら、地元の印刷屋さんに印刷をお願いして、数日後に納品されて、そして東京のパートナー企業さんに宅配便でお送りする…という段取りになるのだろうと思いますが、それに比べると、圧倒的な工数と時間の短縮がなされています。

当然ですが、そのオンラインのハンコ屋さんがどこにあるのか、オンラインの印刷屋さんが何県にあるのかは、まったく関係ありません。

このようなサービスが出てくると、一般的に地方では、地元企業や商店の商売が成り立たなくなる…という話になります。それは確かに正しいと思います。出向かなくても便利に安く注文できるわけですから。

だからと言って、見ないふりをしても何も始まらない…。

日本のどんな地方であったとしても、すでに、グローバルなインターネットの世界に巻き込まれているわけですから！

だったら、殻に閉じこもらずに、むしろ、グローバルなインターネットの世界にに飛び出していった方がいいんだと思います。自分の地域の産業、会社の商品やサービス、地域の観光資源を、インターネットを利用してどのように提供していくのか、広めるのか。こっちです！

そして、ここでよく陥ってしまうのが、先ほどの名刺やハンコ屋さんのようなサービスを見て、「うちではそんなことできないよ…」という思考停止…。でも安心してください。同じ商品やサービスでも、人が求めているものは多種多様で、必ずしも、早い・安いだけではありません。他には手に入らない逸品ものであったり、特別なサービスであったり、切り口は無数にあるはずなんです。
（もちろん、もともとの商品やサービスが陳腐ならダメですが…(^_^;)

そのためには、まず、自分の手元にある商材（商品やサービス）が、インターネットの中でどのように扱えるのかをしっかりと考えること。「よし、ホームーページをデザイン会社に依頼しよう♪」といきなりやるのではなく、まずは、今のインターネット環境と手元の商品やサービスとの関係を見てください。単に、インターネットで宣伝広告するという発想ではない、新しい切り口が生まれることもあります。

自分の商品やサービスのことはわかっているけども、インターネットのことはわからないよ…という方は、ぜひ近くの専門家に相談してみてください。「単にホームページに掲載して広く見てもらう」というのとは、まったく違う手法ややり方を発見できると思いますし、そこにこそ、地方にとっての大きなチャンスがあります。専門家の方でしたら、きっといいアイデアを紹介してくれると思います。

そのような、インターネットの専門家を、ぜひ近くに置いておくことが大切です。
できれば作る専門家（デザイナーやプログラマー）ではなく、事業全体をインターネットとの関係で見られる人がベストです。

【地方のネット活用のポイント】というのを、平日毎日こちらで掲載しています。
よろしければ合わせてご覧ください。

次回をお楽しみに♪